ノアールという猫

黒猫が冷たくなって道路脇に横たわっていた。

きっと行き交う人々に縁起が悪いと嫌われるその子は、

真っ黒な艶々の毛並みをしていて、

白い花がよく似合うと思った。

今日は暖かく、空青く、河原に香しい水仙が満開。

1つ摘んで玄関に飾るつもりでいた水仙を、

私はこの子の葬いに捧げる事にした。

真っ黒な艶々の毛並みに白い水仙が美しく、

上品な香りがふわっと香って、

不吉な予感は全くしなかった。

代わりにノアールという名が浮かんだ。

 

少し今の忙しさから解放されたら、

ノアールという名の可愛い黒猫を描く気がする。

愛されるように可愛く描こう。

きっとうまくいくと思う。

ミスかミスターかわからないけれど。